ALESSIの歴史を語る上で、決して外すことのできない巨匠エットレ・ソットサス。 彼がALESSIと共に目指したのは、食卓のすべてを一つの美しい宇宙として完結させる「トータル・テーブル」でした。 手に馴染むカトラリーやステンレスの卓上ウェアから、木工コレクション、そして2026年復刻を遂げたテーブルウェアまで。 時代を超えて愛され続けるソットサスの美学を紐解き、日常のテーブルをより美しい「儀式」へと変える名作ラインナップをご紹介します。
エットレ・ソットサス(Ettore Sottsass/1917-2007)と言えば、 20世紀後半のデザイン界に最も大きな影響を与えた、イタリア・ポストモダンデザ インの巨匠。 1980年代にデザイン運動「メンフィス(Memphis)」を主宰し、世界中に衝撃を与えた彼ですが、 ALESSIとの協業においても数多くの名作を発表しました。 ALESSIとソットサスとの対話が始まったのは1972年のこと。 ソットサスは現アレッシ会長のアルベルト・アレッシ氏にこう言ったそうです。 「産業を担う君たちは、非常に重要な文化的役割を背負っている。 なぜなら、君たちが作り出し、世に送り出す何百万、何千万という道具が人々の生活に影響を与え、 私たちが生きる社会の文化そのものを形作っていくのだから」と。 「道具は単なる機能ではなく、人間の存在そのもののためにあるべきだ」という彼の強い信念と、 ALESSIの誇る高度な技術が響き合うことで、時代を超えて愛され続ける、数々の「日常のマスターピース」が誕生しました。
「日常の料理のためのカトラリー」を追求し、 ソットサスが何年もかけてデザインを研ぎ澄ませたシリーズ。 ソットサス自身が「純粋に触覚的なデザインに到達したかった」と 語るように、そのフォルムは滑らかで流動的です。 1989年にはイタリアで最も権威あるデザイン賞 「コンパッソ・ドーロ」を受賞しました。
世界中の格式高いホテルやレストランで愛され続けるステンレス卓上ウェアシリーズ。 発売までに4年を要した、調味料入れセット【5070】の完璧な比率は、 時代を超えて、毎日のダイニングに洗練された佇まいをもたらしてくれます。
ソットサスが愛した北イタリアの伝統的な「木工旋盤技術」を用いたアイテムは、 トーテムポールを思わせるグラフィカルな造形が特徴。 ブナ材の自然の温もりと、ソットサスらしい鮮烈なカラーリングが融合したプロダクトは、 その場の空気を変える圧倒的な存在感を放ちます。
1979年の誕生以来、プロからも絶大な信頼を寄せられる本格バーツール。 特にワインクーラーは、 部位ごとの厚みを変えながら10以上の工程を経て成形される、 職人の高度な技が息づいています。 自宅の夜を、極上のバー体験へと変えてくれます。
2026年春、ミラノ・デザインウィークで発表された、ALESSIの最新プロダクト。 それは1993年、ALESSIが「初」の食器コレクションとして発表した、 ソットサスのテーブルウェア「La Bella Tavola(美しい食卓)」の復刻でした。 ソットサスは「食卓を整え、お気に入りの道具で食事をすることは、人生における美しい『儀式』である」と語りました。 彼が目指したのは、単に高級な食器を作ることではなく、 焼き立てのパンやシンプルな食材が並ぶだけで、いつもの食卓が心地よい空間に変わり、共に過ごす人への敬意や愛が自然と溢れ出す ── 。 そんな温かい時間そのものでした。
タイムレスな白磁の「La Bella Tavola」と、 幾何学模様が美しい「La Bella Tavola My Beautiful China」の 2つのバージョン。 特に注目したいのが、 「La Bella Tavola My Beautiful China」の繊細なディテールです。 あえてブルーの直線のエッジを曖昧にし、 色彩がわずかに外側へと滲み出るような不完全さを残すことで、 工業製品でありながらもお皿に「人間の手仕事の温かみ」や 「エモーショナルな揺らぎ」を与えています。
凛とした白と、白磁に映えるブルーのグラフィック。 2つの器を自由に組み合わせながら、 お気に入りのパンとコーヒーで、 巨匠が描いた「美しい食卓」を始めてみませんか。
アイテムカテゴリーから探す
デザイナーから探す
シリーズから探す
ギフト
特集